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こんにちは、やまさか薬局の薬剤師・山坂寛信です。
顔にプツプツとできるニキビは、見た目にも身体の健康にとっても良くないものです。
一方、「何とかしてニキビを解消したい」と思ってケアをしていても、なかなか状態が変わらない方も多いことでしょう。
ケアに励んでも良くならないニキビには、ご自身でも気づきにくい理由があります。
そこで今回は、漢方薬局としての視点を活かし、ニキビの症状や原因、対処法について解説します。
ニキビは適切なケアが大切です
まずニキビとは、医学的には『尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)』という正式名称を持つ、皮膚の慢性的炎症性疾患です。
毛穴の先が閉じている『白ニキビ』と開いている『黒ニキビ』があります。
『思春期ニキビ』『大人ニキビ』という言葉があるように、ニキビは私たちの多くが経験する症状であるためになじみ深いもののように感じられますが、皮膚にとってはダメージが大きいものであるため、注意が必要なトラブルです。
また状態が悪化すると膿が溜まったり皮膚の下に膿の袋ができたり、硬くなったりするリスクが高いことから、放置せずに早めかつ適切なケアを考えることが理想です。
ニキビには、成人する前にできるタイプと大人になってからできるタイプがあります。
小学校高学年から中学生までの10代前半から目立ち始め、高校生になったころにピーク状態となるタイプのニキビです。
人によって個人差があるものの、10代前半では額にでき、年齢を重ねるにつれて顎や首、背中などにできると考えられています。
そして思春期ニキビの原因は、皮脂が過剰に分泌されたことによる毛穴の詰まりです。
思春期にできるニキビの特徴は、ブツブツとしていて白く、毛穴の黒詰まりもみられるケースが多い点です。
また状態が悪化すると炎症が強くなり、跡になって残ってしまうリスクもあるため、「年齢的に、よく起こりうるニキビだから」と楽観視せずに早めのケアを心がけると良いでしょう。
成人してからもできるニキビは、大人ニキビと呼ばれています。
ニキビができる過程は思春期のニキビと変わりませんが、顎や口のまわりにできやすいという特徴があります。
さらに男性より女性に起こりやすい症状として知られ、月経やストレスなどによるホルモンバランスの乱れが原因であるケースが多いです。
また、古い角質によって毛穴が詰まることも大人ニキビの主な原因として知られています。
思春期ニキビと大人ニキビは特徴や原因が異なりますが、10代のうちに大人ニキビができるケースも珍しくありません。
それぞれ適した対処法も変わってくるため、自己判断に頼らずに医療機関で治療を受け、またご自身でも適切なケアを始めましょう。
食べ過ぎや偏食はニキビの原因です
ニキビの主な原因は、毛穴の詰まりと皮脂分泌の過剰な増加、雑菌の繁殖です。
まず皮脂の過剰な分泌は、毛穴を詰まらせる原因です。また乾燥肌では毛穴が狭くなりやすく、毛穴の詰まりができるケースが多いため、乾燥肌に悩む方でも注意が必要になります。
皮脂が過剰に分泌される原因は、ストレスやホルモンバランス、自律神経の乱れだと考えられています。
これらの身体の機能は皮脂分泌を必要以上に促し、毛穴の詰まりを引き起こしてしまうためです。
またニキビ菌や雑菌は皮脂を鉱物としているため、皮脂が多ければ多いほどに増殖し、炎症の悪化の原因となります。
また毛穴が詰まっていても皮脂自体は日常的に作られることから、ニキビや炎症がさらにひどくなるリスクもあります。
睡眠不足やストレス、ホルモンバランス、必要以上の洗顔、紫外線など、普段の生活習慣がニキビの原因となるケースも非常に多いです。
例えば睡眠不足やストレス、ホルモンバランスの乱れによって自律神経がダメージを受けると、皮脂の分泌が過剰な状態になります。
特に女性の方は月経周期によって体調面や精神面の状態が変わるため、特に注意が必要です。
また必要以上の洗顔は皮膚へのダメージや炎症悪化につながることから、なかなか良くならないニキビの原因となるケースもあります。
紫外線も結果的にはニキビを作る原因となってしまうことを考えると、季節に関係なく紫外線対策を心がけることがニキビ予防には大切なポイントです。
ニキビがなかなか良くならない場合、胃腸の調子が悪くなっているか確かめることをおすすめします。
実際に当薬局がニキビに悩まれるお客さまの多くに、胃腸に不調がよく見られるためです。
東洋医学や漢方の考え方では、「肌は内臓の鏡」だと捉えています。
不規則な食生活や偏食などが続くと、胃腸の調子が悪くなり、身体の『気』『血』が巡りにくくなってしまいます。
その結果、身体に老廃物が溜まりやすくなって皮膚の健康状態が保たれず、ニキビをはじめとする肌トラブルにつながってしまうのです。
そのため、ニキビを根本的に改善するには、医療機関や市販薬などの外側からのケアだけでなく、身体や皮膚の健康状態や日常生活の状態など、内側からのケアにも気を配る必要があります。
体質に合わせた漢方薬で改善します
ニキビを改善するには、医療機関での治療や毎日の洗顔や保湿、漢方薬や生活習慣の見直しなどが役立ちます。
日本皮膚科学会のガイドラインによると、ニキビへの主な治療法は薬物療法です。
毛穴の詰まりを解消する薬やニキビの再発を防ぐための薬、菌の増殖や炎症の防止が期待できる薬が処方されます。
薬の服用方法には塗り薬や飲み薬があり、ニキビの症状や原因によって異なります。
また状態に合わせて、毛穴詰まりの原因となる皮脂を押し出す処置が行われるケースや、ケミカルピーリングが使われるケースも多いです。
美容皮膚科ではレーザーや点滴、その他治療機器を用いての治療が選択されることもあります。
洗顔や保湿など、スキンケアもニキビ解消や再発防止には大切なポイントです。
基本的に朝と夜、皮膚の汚れを取り除くために1日2回の洗顔を心がけましょう。
洗顔料をしっかりと泡立てて顔につけ、摩擦が起こらないように優しく洗っていきます。
最後は水やぬるま湯で丁寧にすすぎ、洗い残しがないかを確認しましょう。
洗顔料は市販のもので構いませんが、ニキビが気になっている場合にはニキビ用の洗顔料をおすすめします。
お化粧をしている日は、洗顔前にメイクを落としましょう。
化粧下地やファンデーションが毛穴に残っていると、毛穴の詰まりやニキビにつながってしまいます。
メイク落とし用のシートやオイルを使い、メイクによる汚れをある程度取り除きましょう。
皮膚の乾燥によってニキビができることも考えると、保湿の習慣も必要です。
使う化粧品は基本的には市販のものでも問題がありませんが、『ノンコメドジェニック』『ハイポコメドジェニック』などと表記されているものを選ぶと良いでしょう。
どのような化粧品を使ったら良いかで迷っている場合には、皮膚科で医師に相談してみるのもおすすめです。
医療機関の治療や洗顔、保湿などでニキビが良くならない場合、漢方薬による解決も非常に役立つ手段です。
漢方療法や東洋医学では、皮膚のトラブルと身体の調子のかかわりを重視しています。
そのため、症状そのものに対して薬や治療法を提案する医療機関の治療とは異なり、体質を改善しながら症状を解消できるというメリットがあります。
ニキビが起こりやすく、改善されにくい根本的な原因を探し出していくこともあり、ニキビの再発を防ぎたい方にはぜひ試していただきたい方法です。
さまざまな種類がある漢方薬のなかで、ニキビ改善のために処方されることの多い薬は、『清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)』『荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)』『桂枝茯苓丸化薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)』などです。
清上防風湯は、体力がそこそこある方によく処方されます。顔が赤ら顔で、時々のぼせのような症状が出る方にも適した薬だとされています。
荊芥連翹湯は、清上防風湯のように体力がそこそこあり、皮膚の色が比較的浅黒い方に処方されるケースが多いです。慢性鼻炎などの症状を持っている方にも適切な薬です。
そして桂枝茯苓丸薏苡仁は、体力があるものの肩こりやのぼせ、足の冷え症などに悩みやすい方に処方されます。
漢方療法は医療機関での治療とは大きく異なりますが、漢方療法だからこそのメリットが多くあります。
特に「体質に合わせた薬を選んでもらえる」「副作用のリスクが低い」「病院の治療と並行できる」などのメリットで、お客さまからの喜びの声が多いです。
まず漢方では、体質や体型に合わせた薬を選んでいくため、薬による当たりはずれや副作用の心配をせずに済みます。
じっくりと症状と向き合って時間をかけて改善していくことから、服用していくうちに体調が整うことも大きなメリットです。
また身体へのダメージが少ないという点で、病院の治療を続けながら漢方療法を受けることもできます。
新しい視点からニキビの改善を目指したい方や、医療機関の治療だけでは思うような変化をできていない方は、ぜひこの機会に漢方療法を検討してみましょう。
最後に、毎日の過ごし方や身体との付き合い方を見直すことも、ニキビ対策には欠かせないポイントです。
ストレスや自律神経、ホルモンバランスの乱れがニキビの原因に関わることを考え、規則正しい生活と食生活、ストレス対策を心がけましょう。
女性の方は月経周期によってニキビが出やすくなるため、周期に合わせた体調管理も必要です。無理や身体への負担が大きいことを避け、可能な限り健康的かつ穏やかな毎日を送れるように意識してみましょう。
ゆっくりとお話をお聞かせください
以上、ニキビの原因や医療機関での治療、漢方による解決法、毎日の健康管理について解説しました。
なかなか良くならないニキビには根本的な原因があり、それを取り除かない限りは症状改善が難しくなります。
特に大人になってもニキビができやすい場合には、一度しっかりと身体と向き合ってみると良いでしょう。
やまさか薬局は、東洋医学の視点と専門性を活かし、皆さま一人ひとりに適切な漢方薬をご提案しています。
漢方薬によってニキビ改善と体質改善を検討されている方は、ぜひ当薬局にご相談ください。
やまさか薬局の山坂寛信です。
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