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こんにちは、やまさか薬局の薬剤師・山坂寛信です。
鼻や喉に不快感を覚え、生活の質が下がるように感じてしまうほどの後鼻漏。今までに医療機関での治療を試しても改善が期待できなかった方や、「鼻や喉の調子が悪いけれど、何が原因かわからない」という方も多いことでしょう。
そのようなお悩みは、漢方薬や日常生活での体調管理によって改善できます。
そこで今回は、漢方薬局の視点からの後鼻漏と、対処法についてお話しします。
痰がからんだりしませんか
まず後鼻漏とは、
・鼻水が喉に下がってくる
・咳き込みや咳払いが頻繁に起こる
・喉に痰が絡む
・喉に何か異物が入っているような、詰まる感じがする
などの症状のことです。
これらの症状が重なった結果、睡眠の質が下がるケースもあります。
通常、鼻水は鼻から喉に流れるもので、普通に生活していれば気になる異変ではありません。
しかし、喉に流れる鼻水の量が多いと、上記のような喉の不快症状につながってしまいます。
また後鼻漏になるとどれだけ鼻をかんでも鼻水が止まらなくなり、喉に流れ続けるため、鼻水を口から出したり飲み込んだりするしかない状態になります。
ご自分が後鼻漏になっていると気づいていない方も少なくありません。
病気を早く見つけるためにも、以下の症状に心当たりがないかを確かめてみましょう。
・頭がすっきりせず、よく頭痛が起こる
・喉が渇くので、水分をよくとっている
・身体がだるいので、栄養ドリンクをよく飲んでいる
・他人から「いびきがおかしい」といわれる
・耳の調子が何だかおかしい
・痰が喉に絡むことが多い
・喉がイガイガする
・咳払いや咳をすることが多い
・目疲れや目の奥の痛みが気になる
・集中力がない
・物忘れをすることが多い
・胃腸の調子が優れない
このような症状に心当たりが多ければ多いほど、後鼻漏になっている可能性が高いです。
生活への支障を避けるためにも、少しでも身体に異変を感じたら、なるべく早くから対応を考えましょう。
水分の摂り過ぎも後鼻漏の原因です
後鼻漏の原因には、病気が関係しているケースと体質や生活習慣が関係しているケースがあります。
後鼻漏の原因として考えられる病気は、『副鼻腔炎』『アレルギー性鼻炎』『風邪』『上咽頭炎』です。
副鼻腔炎とは、鼻腔のまわりにある4つの空間内に起こる炎症で、別名として『蓄膿症』とも呼ばれています。
急性的な症状では鼻の詰まりや臭いを伴う鼻水、発熱、頬や鼻、額の痛み、顔の腫れなどが目立つようになります。急性的な症状が落ち着いても違和感や不快感が抜けない場合は、症状が慢性化している可能性が高いです。
アレルギー性鼻炎では、くしゃみや鼻水、鼻の詰まりなどの症状が目立ちやすくなります。私たちの鼻は本来、身体に異物を入れないためにこのような反応を起こしますが、その反応が過剰になりすぎている状態がアレルギー性皮膚炎です。
風邪とはウイルス感染を原因とする急性炎症の総称で、鼻水や鼻の詰まり感、くしゃみ、喉の痛みに加え、発熱や頭痛、腹痛などの全身的な症状が出るケースもあります。安静に過ごしていれば自然に症状が緩和されることが多いものの、悪化すると気管支炎や急性副鼻腔炎、中耳炎などの病気につながるリスクが高いため、自己判断や放置には注意する必要があります。
最後の上咽頭炎とは、鼻と喉のあいだにある『上咽頭』に起こる炎症です。鼻や喉、または鼻と喉のあいだに痛みや不快感、咳や痰などの症状が出るようになり、さらに首こりや倦怠感、頭痛などの全身的な症状も目立ちやすくなります。中耳炎をはじめとする耳の病気に発展するリスクも否定しきれないため、早期発見と早期治療を心がけることが大切なポイントです。
後鼻漏にしっかりと対応するには病気の確認も必要なポイントですが、体質や生活習慣を見直してみる必要もあります。
特に漢方の視点から考えると、「後鼻漏をはじめとする鼻の病気は、胃腸への負担がかかっていると改善されにくくなる」と言えます。医療機関で処方される薬を飲んでも症状が良くならない場合は、食生活や食事の内容に問題がないかを確かめてみましょう。
例えば、「朝食を食べない」「夕食を食べすぎている」などの不規則な食生活や、よく噛まずにすぐに飲み込んでしまう癖は、胃腸に負担をかけます。また、お米を食べなかったり野菜不足になっていたりしても、胃腸の健康状態が守られなくなってしまいます。
また、
・ビール、お茶、水など、水分の摂りすぎ
・チョコレートやケーキなど、甘いものの摂りすぎ
・氷を入れた飲み物やアイスクリームなど、冷たいものを飲みすぎて胃腸を冷やしている
・スナック菓子やジャンクフードなど、身体に悪い食べ物の摂りすぎ
・刺激の強い辛い食べ物の摂りすぎ
なども胃腸に負担をかける原因です。これらの食べ物や飲み物を何気なく摂りすぎている場合は、今後は控えてみることをおすすめします。
寝る時間が遅いことや睡眠不足が後鼻漏の原因にかかわるケースも珍しくありません。後鼻漏に慢性的に悩んでいて、いろいろな方法を試しても思うような結果が出ない場合は、生活習慣に乱れが出ていないかを振り返ってみましょう。
体質に合わせた漢方薬で改善します
後鼻漏の症状改善を目指すには、医療機関での治療や漢方薬、また生活習慣の改善などが必要です。
副鼻腔炎、アレルギー性皮膚炎、風邪、上咽頭炎が原因で後鼻漏が起きているとわかる場合は、医療機関にて病気への治療が行われます。
副鼻腔炎の可能性が考えられるケースでは、抗菌薬やネブライザー治療などが選択されます。アレルギー性皮膚炎には抗アレルギー薬や日帰り手術でのレーザー治療、舌下免疫療法などの方法が用いられるケースが多いです。
上咽頭炎との関係性が見られる場合には、消炎剤や抗菌薬などの薬物療法や、ネブライザー治療、専用の『Bスポット療法(上咽頭頭擦過治療)』などが使われます。
医療機関での治療で思うような改善を期待できないケースや、根本的に症状を取り除きたい場合には、漢方の視点を活かした治療がおすすめです。
医療機関では基本的に症状への治療、いわゆる対処療法が行われていますが、体質によって症状が起きている場合には根本的な解決になりにくいという問題点もあります。
一方で、漢方では体質改善を目的に薬の処方を行うため、症状改善と同時に症状に悩まされない体質に整えることもできます。
漢方の視点では、後鼻漏をはじめとする鼻の症状を抱えやすい方には、
・副鼻腔に膿が溜まりやすい
・鼻の粘膜が腫れやすい
という体質的な特徴があると捉えています。これらの問題を根本から解決しない限りは、医療機関での薬や治療で症状を抑えても、本当の意味での解決策にはなりえません。そのため、漢方療法ではこれら2つの問題へのアプローチを通じて、後鼻漏の症状改善を目指していきます。
当薬局では、
・血流改善
・粘膜強化
・膿を身体から出す『排膿』
の3点を重視し、後鼻漏の改善を進めていきます。
血流の滞りはあらゆる不調の原因となり、粘膜の弱さや膿は症状の根本的な原因の一つでもあるため、これら3つへのアプローチは非常に重要です。
漢方療法を使った後鼻漏治療には、以下のようなメリットがあります。
一人ひとりに合わせたオーダーメイドの薬を処方できる
漢方療法の特徴の一つは、お客さま一人ひとりに適切な薬をご提案できる点です。
例えば医療機関のように症状に対しての薬を処方するだけでなく、それぞれの症状や体質、体型、生活習慣に合わせて薬を処方します。
そのため、「処方された薬が合わないかもしれない」「薬が体質的に合わない」などのリスクを下げることができます。
病院の薬と同時に服用できる
お客さまのなかには医療機関での薬を服用されている方もいらっしゃいますので、その場合には自然薬やサプリメントタイプのものを処方することも可能です。
医療機関での治療を続けながら、漢方の視点を活かしたアプローチで症状を改善することもできるため、ご安心ください。
また漢方薬は、錠剤やカプセル、顆粒などの飲みやすい形になっており、比較的スムーズに服用に慣れていただけます。
年齢を問わずに服用できる
漢方薬は副作用のリスクが非常に低く、年齢を問わずに続けられる点も大きなメリットです。実際に当薬局では、70歳以上の方も漢方薬を服用され、後鼻漏の症状改善に取り組まれています。
「薬を使っての症状改善を希望するけれど、なるべく安全性が高いものを選びたい」という場合には、漢方薬が適切な手段だと言えるでしょう。
・規則正しい食事のリズムを整える
・暴飲暴食を避ける
・甘いものやジャンクフードを食べ過ぎない
・胃腸を冷やす食べ物や飲み物を控える
などの食生活の見直しや、適度な運動の習慣、規則正しい生活リズム、ストレスをためない努力や十分な睡眠時間の確保なども、後鼻漏を根本的に改善するには欠かせないポイントです。
これらのポイントは簡単そうに感じられますが、規則正しい過ごし方は、健康な身体を整える土台となります。
ゆっくりとお話をお聞かせください
以上、後鼻漏の症状や原因、漢方療法の観点からの対処法について解説しました。
鼻と喉に不快感をもたらし、その状態を長引かせてしまう後鼻漏を改善するには、症状の根本原因である体質と、その体質を作り上げている生活習慣へのアプローチが必要不可欠です。
症状を一時的に止めるのではなく、症状自体が出ないような身体を目指すためにも、漢方薬の服用や生活習慣の見直しなど、新しい視点から後鼻漏に向き合ってみることをおすすめします。
やまさか薬局ではお客さま一人ひとりの症状と体質、生活習慣にぴったりと合わせた漢方薬をご用意します。
後鼻漏で悩んでいる方や、鼻や喉に不調がある方は、ぜひ当薬局にご相談ください。
やまさか薬局の山坂寛信です。
あなたのお悩みを解決します!
やまさか薬局では、もっと健康になりたい、元気になりたいという方のために漢方相談を行っています。
自然治癒力を高め、病気になりにくい身体づくり、病気になっても治りやすい身体づくりをサポートすることに力を入れています。
病院の薬をお飲みの方には、飲み合わせの問題のない方法を提案させていただきます。
漢方相談中のカウンセリングは無料です。
気になる方は、まずはお問い合わせください。
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広島県安芸郡府中町浜田本町3-25
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